釧路市阿寒湖のマリモ展示観察センター

⑤

館内⑤のマリモの年表・他の翻訳をご覧ください。

タイトル

マリモ保護活動と保護会の歩み

戦後の昭和20年代、阿寒湖のマリモには二つの災難がふりかかります。

一つ目は、観光土産として盗採され、全国に売りさばかれ減少した問題。二つ目には、産業復興のための電力増強により阿寒川流域の水力発電で湖の水位低下。このため湖面にマリモが露出し枯死するものが増え、「マリモか電力か」と言われた問題。

“今のうちにマリモを護らなければ絶滅してしまう”という危機感をもった住民が立ち上がり、「阿寒湖マリモ愛護会」が昭和25年に発足しました。

同年、「まりも祭り」もはじまり、マリモ愛護会も共催の一員として名を連ねている。

会では台風や波浪で湖岸に打ち上がるマリモを住民の手で湖に戻すなどの地道な活動を続けながら、現在「阿寒湖のマリモ保護会」として、マリモの保護並びに学術調査研究への協力、愛護精神の普及などマリモの保護につながる様々な活動に取り組んでいます。

写真①
写真① マリモが生育するチュウルイ湾では、何年かに一度、大量のマリモが湖岸に打ち上げられる
写真②
写真② 打ち上げ発生後、マリモ保護会が中心となりマリモの返還作業を実施
写真③
写真③ 地域住民が協力してマリモを湖岸から湖内へと移す
写真④
写真④ 水の力を利用してマリモを湖内に移動させる
写真⑤
写真⑤ マリモの打ち上げが報じられた新聞記事(2007.12.5釧路新聞)
写真⑥
写真⑥ 春の観察会は阿寒湖小学校6年生が対象
写真⑦
写真⑦ 冬の観察会で氷からマリモをのぞく阿寒湖中学校の生徒たち
写真⑧
写真⑧ 観察会で子どもたちに昔の様子を語る松岡尚幸前マリモ保護会会長

【歴代マリモ愛護会・保存会・保護会会長】

  • 松岡 義秀 氏(昭和25年~昭和27年)
  • 岩渕 作兵衛 氏(昭和27年~昭和33年)
  • 山浦 久三郎 氏(昭和33年~昭和39年)
  • 大野 直榮 氏(昭和39年~昭和54年)
  • 藏根 弘仁 氏(昭和54年~平成 3年)
  • 松岡 尚幸 氏(平成3年~平成26年)
  • 小林 道之 氏(平成26年~現在に)

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